2001年に発売されたMGリ・ガズィに新規パーツを組み込みアップデートされた今回のMG リ・ガズィ（逆襲のシャアVer.）
こちらはGUNDAM SIDE Fなどで発売された物で後日プレミアムバンダイでも受注されました。
価格は6,600円です。
付属品はビーム・ライフル、シールド、ビームサーベル2本、
右銃持ち手、握り手パーツ、平手パーツ、パイロットフィギュア、スタンドジョイント2種、BWS合体用パーツの他
BWSとアクションベースが付属します。
シール類はカメラ類を補うホイルシールと水転写デカールが付属。
余剰パーツは大量にあります。
旧MGリ・ガズィのパーツとアップデートパーツの元となったMG リ・ガズィ・カスタム用のパーツ両方が余るため切り出すのも結構大変ですし
箱もかなり厚めでした。
映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」より序盤にアムロが乗り、後半はチェーンが使用していたMS、リ・ガズィが改良版となり再度キット化されました。
こちらは2001年に発売されたMG リ・ガズィをベースに改良パーツを組み込みアップデートした物ですがアップデートパーツはMG リ・ガズィ・カスタムの物も流用されています。
またさらに以前には「ユニコーンVer.」も同仕様でキット化されていて今回はそのユニコーンVerのカラバリといった形となります。
キットでは旧MGから一気に頭部が小型化され合わせ目などもより目立たない構造に。もちろん頭部以外のパーツも見直されています。
また胸部や太腿の付け根などに可動軸が追加され可動も最新キットに近付くようアップデートされていました。
キットですが以前はABSが使われていたフレームが昨今主流のKPS素材に変更されています。
ですが脚部にビスを使う所があるので組み立てには小さいドライバーも必要なのは変わっていません。
またもちろんB.W.S（バックウェポンシステム）も付属しドッキングが可能。MAへの変形が可能になっています。
キットの色分けですが改良パーツが追加された事で再現度は若干上がっています。
MGという事もあり古いキットですが十分再現はされているものの
細かいダクト＆スラスター内部やグレネードランチャーの弾頭などは塗装が必要になります。
頭部アップ。旧MGと比較すれば一気に小型化された事が一目で分かります。
またカメラやバルカンなども色分けされより格好良く仕上げられていますし
造形も全体的にシャープになりました。
またヘルメットの合わせ目も出ない分割になっています。
ツインアイ部分はもちろんクリアパーツです。
胴体のアップ。こちらは胸周りのパーツが新規で全体的にカッチリとしたやや直線的なラインになりました。
バックパックは変わらずテールスタビライザーやバーニアが可動しバーニア内部も別パーツ化されています。
ただフロントアーマーのダクト内部などは塗装が必要です。
コクピットはもちろん開閉可能。
テールスタビライザー裏側もしっかりディテールが入っていますし
サーベルラックも差し替え無しで開閉しグリップが取り出せます。
パイロットフィギュアも付属しますが昔の物の流用なので今のものと比べると造形はちょっと古く感じます。
肩部は特に変わらずディテールの追加量なども控えめ。
スラスター内部はやはり塗装が必要です。
腕部ですが手首が最近良く使われているMPランナーの物に変更され親指以外を差し替えるタイプになりました。
また前腕のパーツも新規になり合わせ目が目立たなくなっています。
とは言え上腕などにはこれまで通り合わせ目が出ます。
グレネードランチャーのハッチは差し替え無しで可動し弾頭がせり出しますが弾頭は赤塗装が必要です。
股関節部分に取り付けられているグレネードランチャーも可動し弾頭がスライド可能。
股関節は開くギミックがありますが普段はロックがありしっかり固定されます。
リアアーマー裏に裏打ちがありますがフロントアーマーはモールドのみです。
ぱっと見はあまり変わっていませんが太腿が改良パーツでロール軸が追加。
より動かしやすい構造になりました。
脚部のスラスターなどはしっかり別パーツ化されています。
足裏はもちろん肉抜き無しです。
可動範囲もアップデートされ胸部にも可動軸が追加されたため胴体スイング幅が一気に増しました。
また首周りも動かしやすくなっています。
肩にはスイング軸が追加されました。
もちろん腹部も横方向にスイング可能。
脚部は股関節がBJなのであまり開けませんが太腿にロール軸が追加されたためより動かしやすくなりました。
膝はもともと良く曲がりますし設置も開脚幅から考えれば十分です。
旧MGとの比較。頭部が小顔化され肩関節なども若干上に出来るようになったのでプロポーションが良くなりました。
また成型色は青みが強いどちらかというと水色に近い物から
やや落ち着いた青みがかったグリーンになっています。
今回のキットのベースになっているMG リ・ガズィ ユニコーンVer.と比較。
違いは成型色のみとなり逆襲のシャアVerの方がやや明るく派手めのカラーとなっています。
武器を装備させて。
手持ち武装はシンプルでビーム・ライフル＆シールドとビーム・サーベルといった内容です。
今回はコの字型のスタンドジョイントとアクションベースが付属するため浮かせるのも簡単です。
古いMGは浮かせるのが大変だったりするのでこうしてジョイントを追加してくれるのはありがたいです。
ビーム・ライフルは特にギミックのないシンプルなデザイン。
ただ砲口以外新規で銃持ち手に対応したダボが追加されています。
また合わせ目も段落ちモールド化されていました。
後方に長いデザインなのでやや腕周りに干渉しやすいですが持ち手はダボでしっかり固定できます。
ただ銃持ち手は右手のみとなります。
シールドは表面の濃いブルー部分や裏面のグレネードが新規。
ですが形状は大きく変わらずディテールもシンプルです。
大きいシールドですが前腕のジョイントにしっかり固定可能。
グリップを展開させて手首で掴む事も出来ますが手首だけでの保持は出来ません。
各所のグレネードを展開。
ユニコーンVer.もそうでしたが手首の握り手パーツと平手パーツがどうにもポロリしやすい所があります。
あまり緩い場合は少し調整した方が良いかも。
ビーム・サーベルは展開時のグリップに交換して持たせます。
根本が広がった独特の形状も再現されています。
肩スイングが追加され大きく跳ね上げる事も出来るためサーベルが構えやすくなりました。
Ver.2のような物が良いのでしょうけど
初期のMGはこういった感じでも良いので改良していって欲しいですね。
続いてBWSと合体したMA形態の再現ギミックです。
まずは肩アーマーを下げ、腕の位置を調整。
バックパック横のウイングを収納します。
股関節のロックを一度外し股関節を広げたら再度ロック。
膝をクランク状に曲げ足首を押し込みつま先を伸ばします。
後はシールドに変形用ジョイントやライフルを取り付けBWSに合体。
後は本体に被せるだけです。
これでMA形態の完成です。
BWSは肩ジョイントや脚のジョイントで固定するためしっかり固定されます。
ただ若干脚のジョイントは外れやすく感じました。
またスタンドジョイントで浮かせて飾れますが自重がありスタンドに角度を付けすぎると外れたりするので一応注意が必要です。
シンプルな変形ですが機首のメガ・ビーム・キャノンや翼の根本にあるビームキャノンが装備されているためより攻撃的な印象になりました。
背面はバーニアが集中しているためそのあたりも迫力のある姿です。
新旧それぞれのMA形態ではBWSが接続ジョイント以外流用となりますし
本体がだいぶ隠れるためMS形態ほどの違いは感じません。
旧MGでは簡素なベースのようなスタンドがあるのみだったのでこうして手軽に浮かせて飾れるのは良い感じです。
BWSの方もディテール量は控えめでMGジェガンなどとも並べやすい印象。
バージョンアップはされましたが旧パーツ部分はディテールが簡素だったりだるめの所があるので
そういった部分に手を入れたりするのも楽しそうです。
画像サイズをあわせてHGUCリ・ガズィと比較。
頭身バランスなどはHGUCに近くなりました。
成型色はやはり旧版と同じく結構違います。
最後にMGジェガンやREヤクト・ドーガとサイズ比較。
巨大なMSが多い逆シャアシリーズですがリ・ガズィはスマートなのでMS形態なら大きいものの飾りやすいと思います。
以上MG リ・ガズィ（逆襲のシャアVer.） レビューでした。
2001年に発売されたMGリ・ガズィをベースに改良パーツを追加してキット化されたMG リ・ガズィ・カスタム。
さらにそのリ・ガズィカスタムの改良パーツなどを使いアップデートされたMG リ・ガズィ（UC Ver）のカラバリが今回の逆襲のシャアVer.となります。
間に2機入りましたがこれでノーマルのリ・ガズィがアップデート板になり最新キット並の可動やプロポーションが整えられました。
さすがに多くのパーツは旧版ではあるので若干造形が今ほどカッチリしていない部分などはありますがポーズなども付けやすく
露出する合わせ目も減り良いアップデートになっていると思います。
これからも古いキットはこうしたアップデートがあると嬉しいですね。
