ゴジラ(2024)from「ゴジラ×コング 新たなる帝国」
テストショット最速公開!!
『ゴジラ×コング 新たなる帝国』より、ゴジラがダイナミックなポージングの骨格再現ディスプレイモデルでプラキット化。ゴジラシリーズのクリエイターとして幅広く活躍する西川伸司氏をプロデューサーとして迎え、ポーズに合わせたダイナミックな骨のうねりを表現。BANDAI SPIRITSがこれまでに培ってきた技術を結集し、骨格と外皮のふたつのディスプレイが楽しめる高密度な仕上がりとなっている。ここでは締切間際に飛び込んできたテストショットをいち早く公開。西川氏へのインタビューとともにその魅力に迫る!
▲胸骨や肩甲骨など、実際の動物の骨格なども参考に造形されている。また背びれはクリアーパーツでジョイントされ、背骨とは離れた構造としている
西川伸司氏インタビュー
■企画ご依頼の経緯
ここ数年、バンダイさんのガシャポンシリーズやBANDAI SPIRITSさんのS.H.MonsterArtsの海外版パッケージアートなど、さまざまなゴジラ関連のお仕事が増えていて、そういったお付き合いもあり、今回ホビーディビジョンさんからお声がけいただきました。
■企画のお話を頂いて
最初にメールで企画の趣旨をご説明いただきました。モンスターヴァース版のゴジラということで、自分のできることはあるのかな、と思いましたが、骨格のデザインとポージングをお願いしたいという依頼でしたので、それならば自分もお役に立てるのでは、とお引き受けしました。
■西川伸司さんの作業について
モンスターヴァース版のゴジラは骨格の設定資料がなく、参考にしたのは映画用の3Dモデルのボーンデー
タでした。ボーンデータがしっかりしていたので、これをベースに関節の位置や骨の長さの比率をイメージしていきました。ですので、デザイン作業は比較的スムーズに進んだと思います。さらに『ゴジラ×コング 新たなる帝国』以外のこれまでの作品も検証しつつ、実際の動物の骨格なども参考にしています。
また、事前に「プラノサウルス」や「1/32 ImaginarySkeleton モササウルス」のサンプルを送っていただいたので、目標とする商品イメージも掴みやすかったです。
■今回の作業でこだわった点は?
骨格のディテールでは背びれの付き方です。日本版のゴジラに比べ、ハリウッド版のゴジラは、背びれが背骨にしっかりと固定されているようなイメージです。ただ、背骨と一体になっているわけではないと思ったので、今回はクリアーパーツでジョイントされる方式にしてもらいました。背びれ自体の形状も、コングが持っている斧の形状なども参考にしながらディテールを検討しました。
また、ポージングについては「力強く咆哮や放射熱線を吐いているイメージで」との依頼がありました。ただ、普通に熱線を吐いているポージングでは躍動感がなかなか出ないので、腕を後ろに反らし、前傾姿勢でありつつも胸を張った状態にし、力強く咆哮や熱線を放射する、より派手なポージングを意識しています。その際、骨格として不自然になっていないかもチェックしながらの作業になりました。
尻尾の動きもこだわったポイントで、商品の3Dデータや1/2サイズで出力した造形試作を見て、さらに尻尾の角度を調整していただくようお願いもしました。
■テストショットを見て
これまでゴジラといえば、ソフビフィギュアやアクションフィギュアの完成品トイが主流でした。プラモデルではパーツの肉厚など成型の問題もあり、外皮などかなり難しいのでは? と思うところもあったのですが、いざテストショットを見てみるとその思いは杞憂に終わりました。骨格モデル、外皮を付けた状態のどちらで見ても素晴らしい仕上がりでした。また、外皮がぴったりと隙間なく組み合わさっていく隙のないパーツ構成は、さすがBANDAI SPIRITSの設計力ですね。
■キットを購入されるファンへのメッセージ
ゴジラのプラモデル、しかも骨格まで再現されている、というこれまでにない商品です。自分で手を入れられるのがプラモデルの楽しさ。骨格モデルとして作ってもよし、外皮を付けてディスプレイモデルとして楽しむのもよし。自分の想像力やアイデアを盛り込んで、自分だけのゴジラを作り上げてください。
ゴジラ(2024)from「ゴジラxコング 新たなる帝国」
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7480円、12月予定●約16.8cm●プラキット