期間は開き気味ですがしっかりリリースが続いているHGACシリーズ。
今回はTV板後期機体の5機目となるアルトロンガンダムがリリースされついに後期機体も5機揃いました。
こちらもプレミアムバンダイでの受注品となっていて価格は2,640円です。
今回もパッケージは単色で説明書もモノクロかつ機体説明などもない簡素な物でした。
付属品はツインビームトライデント&収納時用柄パーツ、平手、角度付き持ち手、ドラゴンハング延長パーツ×4のみとなります。
シール類は各種センサー類とドラゴンハング基部のグリーン、ドラゴンハングの牙にあるピン穴の黄色部分などを補うホイルシールが付属します。
余剰パーツですがHGACシェンロンのパーツが流用されているためそこそこパーツが余ります。
また関節ランナーはHGACサンドロック系の物なためそちらのパーツも余ります。
「新機動戦記ガンダムW」より張五飛が乗るアルトロンガンダムがHGACでキット化されました。
こちらはシェンロンガンダムを改修した機体となります。
腕のドラゴンハングは小型化されつつも両腕装備となり、ビームグレイブはツインビームトライデントに。
背面には翼のようなランダムバインダーが装着されまさに強化機体といったデザインに変わっています。
また一部のカラーリングもブルーからグリーンに変わりました。
四肢などのデザインも変化した部分が多く、デスサイズヘルやウイングゼロぐらいスタイルは大きく変化。
脚部などもボリュームアップしているため全体的にがっしりとした印象になりました。
キットはウイング以外の4機と同じくHGACサンドロック系がベースとなっていて関節の作りもそちらと共通。
KPSとポリキャップが併用されたタイプでPC-002が使われています。
機体の配色は大体の部分が成型色で再現されています。
ドラゴンハングの一部やシールドの中央の黒などはシールがありますが、
各所の細かいダクト&スラスターなどは塗装で再現する必要があります。
とは言えHGとしては十分色分けされていました。
頭部アップ。頭部はHGACシェンロンと旧キットを並べて比較しています。
頭部は両耳のデザインが鱗がついたようなデザインになりヘルメットのデザインもより有機的なデザインに変わっています。
アンテナは共通の形状ですが頭頂部カメラや顎周りの形状なども変わっています。
合わせ目は出ませんがバルカン部分は塗装が必要です。
ツインアイはモールドで再現され特にクリアパーツ化などはされていません。
頭部以外のアップはベースとなっているシェンロンと比較していきます。
胴体ですが大部分はシェンロンのカラバリとなっています。
グリーン系の色味になった他、バックパック中央はランダムバインダー取り付けジョイントに変わっています。
バックパック接続穴は2穴タイプでパック交換が可能なのは変わっていませんし、
腰部分は中央の赤い装甲パーツが引き込まれる構造になっていて、腰の可動範囲に干渉しないように工夫されています。
ランダムバインダーは独特の形状のウイングが取り付けられ、収納状態の柄パーツをセットできます。
ウイング部分は基部で回転とスイング、中央部分で開くように動かす事ができます。
ウイングは前後分割ですが合わせ目は段落ちモールド化されています。
ビームキャノンは細かく色分けされ砲身もシャープに再現。
もちろん基部で回転とスイングが可能な他、折り曲げるように動かす事が出来ます。
アルトロンは腕が左右共通の造形になりました。
ファイティングサイトも色分けされています。
両腕にドラゴンハングが装備され肩に折りたたまれて収納されていた腕はもちろん展開可能。
構造は変わっていませんが、ディテールは異なります。
ドラゴンハングのデザインも若干小型化され少し丸みを強調したデザインに変化。
目や基部など一部はシールでの再現となります。
写真ではシェンロンの手首を付けていますが、今回のドラゴンハングは手首の取り外しは必要ありません。
クロー部分はそれぞれ独立可動します。
左腕も右腕と共通のため前腕は円筒形の形状に。
シェンロンと比べると上腕のデザインなども異なります。
前腕は左右分割なので合わせ目が出ます。
アルトロンシールドは左肩に装備され上下にスイング可能。
中央の黒色はシールがありますが細かいダクトは塗装が必要です。
腰アーマー裏は軽くディテールが入っていてリアには裏打ちがあります。
股関節がスイング可能なのも変わりません。
脚部ですが足首はシェンロンと共通なものの、他の装甲部分は形状が変わり
ヒザ下はスラスターなどが追加されゴツゴツしたデザインになりました。
各所の▼モールドになっているダクト周りなどは塗装が必要なものの合わせ目は段落ちモールド化されています。
足裏はつま先などに肉抜きあり。
可動範囲ですが基本的にシェンロンと大きな違いはありません。
肩はポリキャップが跳ね上げられるのですがドラゴンハングが折りたたまれているのでそこまで腕は上げられません。
腰や首の自由度は高く、腰のフレームも変わらず動くのでかなりスイングさせる事が可能。
肘も十分曲がります。
肩の前後スイングや腰の左右スイングも良好です。
脚部は接地こそ並ですが膝や股関節は十分曲がります。
旧キットとの比較。色分けなどは一気に良くなりスタイルも今風に。
ランダムバインダーも大型化されています。
HGAC シェンロンガンダムとの比較。
基本的な作りは共通なので頭身バランスなどに大きな違いはありませんが、
全体的にマッシブになりカラーまで変わっているので5機の中でもかなり変わった印象を受けます。
シェンロンと同じく手持ちの銃などはなく手持ち武装はツインビームトライデントのみとなります。
ドラゴンハングは差し替え無しでスムーズに展開します。
肩もかなり跳ね上げられるのでポーズも付けやすいです。
ドラゴンハングを伸ばして。
収納時は丸いダボでカチっとロックされ勝手に展開するような事はありません。
今回も延長フレームパーツを使う事でさらに長く伸ばす事が可能。
片腕に各2つの延長パーツを組み込みます。
両腕がウネウネと動くようになり楽しい武装です。
延長パーツは抜け防止のピンがあるため扱いやすく、伸ばしても今のところ垂れ下がるような事はありません。
一応延長パーツに延長パーツを取り付ける事が可能で見た目を気にしなければ
複数買いする事で好きなだけ伸ばせる構造になっています。
ビームキャノンももちろん前方に向けられます。
ツインビームトライデント。
こちらは名前通り薙刀状のビームグレイブから両端に刃が付いたトライデントに変わりました。
ビーム刃はクリアグリーンで再現されています。
今回も平手やサンドロック系の角度付き持ち手があるため構えやすく、突くようなポーズもしっかり取れます。
角度付きの手首は色々なキットで付けてほしくなりますね。
柄も十分な長さがあり両手持ちも楽ですし、太い部分をもたせればずり落ちる事も無かったです。
ただHGACサンドロック系の作りを流用したキット全てに言えますが、スタンドジョイント部分のパーツが開きやすくスタンドを使っているとすぐ緩みます。
問題ないなら接着した方が扱いやすいです。
RGトールギスIIと。
W系列もRGを含めれば量産機以外はだいぶ充実しました。
HGAC ウイングガンダムゼロ(塗装済)、HGAC ガンダムデスサイズヘル、HGAC ガンダムヘビーアームズ改、HGAC ガンダムサンドロック改と。
HGAC ウイングガンダムゼロが2014年発売なので後期の5機が10年目にして遂に揃いました。
以上HGAC アルトロンガンダム レビューでした。
今回は一部シェンロンのパーツが流用されているものの、変更点はかなり多く
ツインドラゴンハングやランダムバインダー、そしてカラーの変更などで大きく印象が変わった機体です。
全体的にマッシブになり力強いスタイルになったのも特徴的ですね。
手持ち武装こそ少ないものの、ドラゴンハングはダイナミックな動きを付けられる楽しい武装ですし
色分けなどもハイレベルにまとめられていました。
何よりこれで5機揃ったのは嬉しいですね。