先に紹介したHG ガンダムEXと同時に発売されたHG ザクII F型ソラリ機(復讐のレクイエム)。
価格は2,090円です。
付属品はザク・マシンガン、ヒートホ・ホーク、右銃持ち手、左平手、
武器マウント用ジョイント、スタンドジョイントのみとなります。
余剰パーツはありません。
シール類はモノアイや各所のマークや足首のツィメリットコーティングのようなディテールを再現するマーキングシールが付属。
レッドウルフ隊のエンブレムもあります。
またソール部分の爪のペイントもこちらのシールで再現できます。
Netflixで配信されている「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」より
物語の主人公、レッド・ウルフ隊の隊長イリヤ・ソラリが搭乗するザクII F型がHGでキット化されました。
ガンダムEXと同じくこれまでのザクとは大幅に異なるプロポーションやディテールが特徴的で
小顔で腕が太く、肩幅も広いマッシブな体型となっています。
カラーリングはブラウン&ダークグレーにダークレッドがアクセントになっています。
もちろんガンダムEXと同じくディテール量が豊富で密度感はかなりの物です。
シールドやスパイクアーマーの形状もこれまでのザクとはかなり異なるゴツゴツとした形状。
大まかなデザインはザクの物ではありますが装甲の形状や脚部パイプの位置なども独特で新鮮味があります。
またソラリ機は隊長機となるためアンテナが2本あります。
キットの作りは最新キットらしく関節は全てKPS。ポリキャップやABSは使われていません。
キットのカラーリングも迷彩を意識したようなちょっと変わった配色パターンですが
こちらも成型色で十分再現されていました。
それ以外の配色は基本的に成型色で再現されています。
ただエンブレムや足のペイントなどはさすがにシールでの再現となります。
頭部アップ。ディテールが非常に多く2本のアンテナも細かくモールドが彫られています。
モノアイも3つに分割されたような形状になっていてこちらはシールでの再現となります。
またモノアイは顎下のレバーで回転可能です。
モノアイはシールなしでもディテールが入っています。
首はスイング軸+BJです。
胴体のアップ。大まかなデザインはこれまでのザクを踏襲していますが細かいモールドや
スカートアーマーの形状などやはり特徴的な所は多いです。
パイプはプラパーツで再現されていて、HG系のザクで多い軟質パーツは使われておらず
切れ込みが目立つといった事はありません。
バックパックはディテールが多いもののノズルなどは小ぶりです。
パック接続穴は現在主流となっている幅ではなく互換性はありません。
腰にジョイントを取り付ける事でザク・マシンガンとヒート・ホークを取り付ける事ができます。
スパイクアーマーですがスパイク部分が四角錐に絞りを入れたような変わった形状になっています。
またアーマー自体も折り重なったような形状でこのあたりも面白いです。
もちろん合わせ目はディテール化されていました。
ショルダー・シールドはかなり大型になっていてBJで可動します。
先端にはクローのような武装があり、さらに手榴弾のような物も取り付けられていますが取り外しは出来ません。
腕部は太く力強い造形。
合わせ目は段落ちモールドになっていて左手のみ平手があります。
腰部ですが股関節軸が回転可能で下げる事ができます。
また矢印の部分は開くようになっていてフロントアーマーを大きく跳ね上げる事が出来ます。
カラーパターンやパイプの位置が特徴的な脚部。
ブラウンとダークグレーの迷彩のようなカラーリングは成型色で再現。
また足のパイプは膝部分のバーに繋がれている変わった形状になっています。
こちらも合わせ目はディテール化されていました。
そのため軟質パーツや装甲に遊びを作らなくてもしっかり膝を曲げる事ができます。
左足にはグレネードのような装備が取り付けられています。
足首はやはり親指のようなディテールがあります。
足裏は結構派手な肉抜きあり。
可動範囲など。パイプは上半身に繋がっているため腰の回転は問題なく可能。
胴体のスイング幅も良好で肘も深く曲がります。
肩は前方に大きくスイング出来ますし腰の横方向スイングも可能です。
脚部は接地こそそこまで良い訳ではありませんが
股関節や膝は良く動き、膝立ちなども十分可能でした。
武器を装備させて。
今回も武装はシンプルでザク・マシンガンとヒート・ホークのみ。
途中で使っていたバズーカは付属しません。
スタンドジョイントですが今回はリアアーマー下にスライドさせて取り付けるジョイントです。
スライドロックなので簡単には外れませんし、
かなり後ろ側にオフセットされているため足を閉じたりする場合でも使いやすい位置です。
ザク・マシンガンは従来のザク・マシンガンに近い形状ですが
スコープがかなり小さめでマガジンも片側にオフセットされています。
両手持ちも問題なく可能。
銃持ち手があるのでトリガーにしっかり指がかかります。
合わせ目はこちらもディテール化されていました。
劇中で使われていた足のグレネード?は説明書に記載が無く名称はちょっと分かりません。
丸軸接続で回転可能な他、反対側にも取り付けられます。
シールドにはグリップがあり手で掴む事が出来ます。
全身に細かいディテールが刻まれていますし、立体的な凸ディテールも多いので
ウォッシングやドライブラシなども楽しそうなキットです。
ヒート・ホークは1パーツで再現されていますがこちらは従来のサイズよりかなり大ぶりになっています。
手首も適度なテンションでしっかり持たせる事が出来ました。
ただやはり赤熱化した刃は再現されていないので塗装が必要です。
先に紹介したHG ガンダムEXと。
ザクの方がかなりマッシブなプロポーションです。
ソラリ機以外のザクや無識別型ザクIIなどもリリース予定なようなのでそちらも楽しみです。
HGですがどちらも力の入った分割で細かいカラーリングがほとんど再現されているのは素晴らしいですね。
HGUCシャア専用ザクIIやHG オリジンシャア専用ザクIIと比較。
オリジンよりさらにハイディテールなキットですし
小顔かつかなり広い肩幅など独特のプロポーションで今までのザクとはかなり異なる印象になっています。
サンダーボルト版のHG サイコザクやHG ザクとも。
サンダーボルト版のザクよりも頭頂高は高く、HGカテゴリではかなり大きめのザクになっています。
以上HG ザクII F型 ソラリ機(復讐のレクイエム) レビューでした。
先に紹介したガンダムEXと同じくハリウッド版ザクのような印象で
これまでのザクとは大きく異なるプロポーションやハイディテールの装甲&武器などが特徴的です。
迷彩を意識したような独特の配色も成型色で再現され合わせ目も目立たずディテール化されていて
HGとは思えない分割&凝った構造のキットになっていました。
ガンダムEX同様個性的な形状なので他のシリーズと並べたりしても面白いですしガンプラの進化も感じられる良いキットでした。