Netflixで17日から配信が始まった「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」ですが
そちらに登場するHG ガンダムEXがキット化されました。
価格は2090円です。
また同時にHG ザクIIF型ソラリス機もキット化されています。
付属品はビーム・ライフル、シールド、右銃持ち手、スタンドジョイント、サーベル刃2本のみとなります。
シール類ですがセンサー類やシールドの連邦マークを補うホイルシールと
細かいラインマーキングを再現するマーキングシールが付属。
余剰パーツですがランナーの都合で首とサーベル周りのパーツが余ります。
Netflix独占配信となる「機動戦士復讐のレクイエム」に登場するガンダムEX。
ジオン視点の話だったので敵側として登場するガンダムとなります。
説明書によると
「連邦軍が地上での戦闘に特化して開発されたプロトタイプの一つで
敵地深部への強行偵察と撹乱を行うため活動能力と運動性が高められている」という設定です。
ガンダムとしてはかなり異形となるデザインで、プロポーションも独特で腕がかなり長め。
また装甲もフレームに細かい装甲を貼り付けたようなモジュール装甲となっています。
デザインがかなり独特でハイディテールな機体なのですが分割はかなり細かくホワイトとライトグレーのツートンカラーの装甲や
所々に露出するフレームなどもしっかり再現されていました。
武装はシンプルですがバックパックには「ショルダー・ガトリング」が装着されているのが大きな特徴となっています。
関節の構造は他の新しめのガンプラと同じくKPSのみの構造となっていてポリキャップやABSは使われていません。
機体のカラーリングも異質な印象で、通常のガンダムと異なりホワイトはライトグレーに近いホワイトです。
またブルーやイエローのパーツも本体には使われておらずモノトーンに近い配色。
ソールなど一部のパーツは赤ですが、赤自体もかなり暗めの色合いになっていました。
かなり細かい配色パターンになっていますが、装甲が細かく分割されているため
配色はほぼ設定通りに再現されています。
肩のフックや頬ダクトのグレーに膝のマルイチなど一部塗装が必要な所はありますがHGとしてはかなり再現されていると思います。
頭部アップ。
頭部は4門の機関銃が内蔵され額の形状なども変わっていて個性的な顔つき。
ツインアイですがこちらはセンサーの機能の切り替えにより複数の発光パターンがありシールで再現可能。
今回は全て点灯した物を張ってみました。
ツインアイのシールは全部で3パターンあります。
ツインアイ周りはモールドで再現されていますが、シールのように細かく分割されている理由ではありません。
首はプラパーツでシリンダー状のディテールがあります。
胴体は複数の小ぶりなアーマーをフレームに取り付けたような形状。
シルエットもより人間チックになっています。
ダクトはコンパクトで赤部分も通常のガンダムと比べると少なめ。
背面のパック接続穴は2穴タイプです。
なので好みのパックを色々取り付ける事が可能になっていました。
バックパックですが変わった構造になっていて右側にショルダーガトリング、
左側にサーベルが3本装備され、中央にはガトリングの弾倉があります。
腹部ですがスイングさせるとできる隙間にしっかりメカディテールが造形されています。
こういった所までこだわっているのは良いですね。
また腰にはライフルを取り付け可能です。
スラスターはアフターバーナー付きという設定でスイング可能。
サーベルラックも跳ね上げの他、サーベル同士を開くように展開する事が出来ます。
サーベルグリップは一部ライトグレーで塗り分ける必要があります。
ガトリング部分は弾倉のベルト接続部分も回転可能。
弾倉ベルトはTPE製で動きに追従します。
ガトリング基部はモナカなので一部合わせ目あり。
ただハイディテールで密度があり、スミイレなどをすると映えそうです。
肩アーマーは撫で肩に見えるような変わった形状でバー部分が可動。
合わせ目は出ませんがバー部分のグレーを塗装で補う必要があります。
かなり長い腕部は装甲部分も色分けされ合わせ目はディテール化されています。
平手はなくオプション手首は右銃持ち手のみとなります。
手首軸ですが今回はBJではなく軸接続。
そのためか手首側にスイング軸があります。
アーマー裏は特にディテールはありませんが全て可動します。
また股関節軸は回転可能で軸をかなり下方向まで下ろす事ができます。
脚部は両サイドがライトグレーになっていてライン状に色分けされています。
太腿が太めのバランスでソールなどもごつく力強い印象。
こちらもハイディテールで関節周りなども細かく作られていました。
もちろん合わせ目も出ません。
ただ膝のマルイチ部分は塗り分けが必要です。
足裏は親指があるようなデザインです。
肉抜きも無くモールドもカッチリしていました。
可動範囲など。
極端に可動範囲が広いという訳ではないのですが主要な関節はしっかり動きます。
ただ肩アーマーが腕と一体化しているような作りなのであまり上げられませんし
腰のスイング幅も並です。
肩はBJ+引き出し軸で可動範囲は良好。
腰ももちろん左右にスイング可能です。
脚部は股関節はかなり動く作りで膝も十分曲がりますが接地は並です。
武器を装備させて。
今回はビーム・ライフル&シールドというシンプルな内容でロケットランチャーは付属しません。
スタンドジョイントは股関節に挿し込むタイプで3mm軸の物が使えます。
敵として登場する他、姿も独特でツインアイも赤いので結構不気味さもある印象です。
ビーム・ライフルはグレーとホワイト部分が色分けされ合わせ目も出ない分割です。
ただスコープの黄色は再現されておらずシールで補う形となります。
右手のみ銃持ち手がありライフルをしっかり持つ事ができます。
ライフルのスコープやフォアグリップは可動せず固定となります。
活躍も多いショルダーガトリングは上下の他左右にもスイング可能ですし
ベルトも動きの邪魔にならず扱いやすい武装です。
シールドですがこちらは持ち手で持たせるシンプルな物です。
表の連邦マークは分割されておらずシールでの再現となりますが裏面までかなり細かくディテールが入っています。
ただ裏面はこだわる場合細かく塗り分ける必要があります。
グリップは角形で一応前方に構える事も出来ましたが、若干幅が合わずわずかに手甲が浮きます。
関節の保持力は良好で格闘ポーズも再現可能。
ソラリス機以外のザクやグフカスタムなども欲しくなります。
ビームサーベルですが劇中だと先端と根本にブルーのグラデがかかったような質感でしたがキットはいつも使われているタイプのサーベルでクリアピンクです。
手首にスイング軸があり伸ばしたり突くようなポーズも取りやすいです。
グラデのサーベルは流石に難しいと思うので無色透明のサーベル刃を付けてくれると塗装もしやすかったかも。
腕が長いので両手持ちなども十分可能でした。
HGUCガンダムやRGガンダムVer.2.0と並べて。
鮮やかな他のガンダムのカラーと異なりかなり暗めのカラーリングなのが分かると思います。
HGアトラスガンダムやHGオリジンガンダムとも。
かなり異質なガンダムですがその分目新しさがあり作っていて楽しいキットです。
以上HG ガンダムEX(復讐のレクイエム) レビューでした。
配信に合わせるようにキット化されたガンダムEXですが洋画に出てくるようなかなり変わったメカデザインとなっていて
細かく分割された装甲やモノトーンに近いカラーリングなど通常のガンタムとは大きく印象が変わる機体です。
HG枠ではありますが装甲も細かく分割され立体感もしっかり再現されていますし色分けもかなり再現されています。
武装やギミックはシンプルなものの、この形状は眺めているだけでも新鮮で細かいディテールなども楽しめる出来の良いキットになっていました。
ザク系はもちろん、グフカスタムやジムなどもそのうち是非キット化して欲しいですね。