ロボットデザイナーmoi氏によって生み出されたオリジナルロボのなっちんシリーズ。
様々なバリエーションなどがキット化されていますが、今回はボトムズとのコラボモデル、
なっちん [スコープドッグ]Ver.が発売されました。
価格は6,160円です。
付属品はヘヴィマシンガン、交換コンタクトディスプレイ3枚(水転写式)、武器持ち手、
スペアマガジン、スタンド、グリップパーツ、3mmピンジョイントパーツ、
そして3mm穴隠しのフタや足首ジョイントなど細かい部分の予備パーツが付属します。
シール類は水転写デカールが1枚付属。
コンタクトディスプレイはデフォの物はタンポ印刷済みですが交換用の物は水転写デカールを貼って再現します。
このディスプレイのデカールは「むせる」や耐圧服のゴーグルをイメージしたようなボトムズらしいデカールが用意されています。
余剰パーツはそれなりにありますが、一部のパーツが省かれているためのーまるなっちんには組めません。
陸上自衛隊が世界に先駆けて「高度未来予測型AI」を実装して開発した新型ジリツ戦車のなっちん。
こちらのキットに新規パーツを組み合わせたボトムズとのコラボモデル、「なっちん スコープドッグVer.」が登場。
名前通りなっちんをベースにスコープドッグの要素を多数取り入れた機体になっていて
特徴的なターレットレンズをはじめ、一部の装甲もスコープドッグをイメージした物に変わり
カラーリングもそちらと同じような配色になっています。
プロポーションやデザインラインはなっちんを引き継いでいて独特のデフォルメされたような体系や
巨大な腕部、それに猫のような足や尻尾などは変わっていません。
足が非常に小さいのですが、太いリード線が使われた尻尾で三点接地出来るため自立は安定します。
基本的に装甲パーツがボトムズイメージの物に変わっただけなので関節構造などは共通です。
なのでポリキャップは使われておらず、主要な関節はABSの組み合わせとなっています。
バイザーに隠れがちですが頭部の構造はなっちんと共通で目のようなコンタクトディスプレイがあります。
通常の表情はタンポ印刷済みで正面目線になっています。
キットの配色はスコープドッグベースになっていて大部分は再現されていますが、
細かいディテール部分のグレーなどは塗装が必要です。
ただ十分イメージ通りに仕上がります。
胴体のアップ。
多くのパーツはなっちんと共通なものの、ターレットレンズ&バイザーが追加され
腹部はスコープドッグをイメージしたディテールに変わっています。
背面も基本的に変更はありません。
ただ後頭部のパーツがスコープドッグ風のディテールを取り入れた物になっています。
四角いモールドはフタを外すとそれぞれ3mmジョイントが露出する構造も変更なしです。
デフォのコンタクトディスプレイはノーマルなっちんと共通。
頭部は胴体と一体化しているため回転などは出来ません。
もちろんコクピットは開閉可能。
スケールは変わらず1/35となっています。
ターレットレンズはレンズのスライドこそ出来ませんが回転可能。
3つのレンズはしっかりクリアパーツが使われた凝った作りで見栄えも良いです。
水転写デカールを貼る必要があるものの、コンタクトディスプレイは簡単に交換可能。
今回はボトムズらしい物を3枚選んで貼りました。
肩部は肩アーマーが丸ごと変更されスコープドッグと同じ形状に。
フックもしっかり別パーツ化されています。
たら前後分割のため合わせ目は出ます。
腕部はなっちんと基本的には同形状ですが手甲にスコープドッグ風の装甲が追加。
指はそれほど大きく動きませんが全て根本で独立可動。
それぞれの指は左右分割で合わせ目あり。
脚部は膝アーマーと脛アーマーが追加されこちらもスコープドッグをイメージした形状に変化。
ただ大まかなシルエットは変わっておらず足首もかなり小さめ。
そのためターンピックやグライディングホイールはありません。
足裏は肉抜きがなく肉球のようなディテールがあります。
可動範囲は基本的にノーマルなっちんと変わりません。
腰には引き伸ばせるフレームがあり大きくスイングする事ができますが腕はあまり横に開けず肘は90度ほど。
肩は多少前方向にスイング可能です。
下半身は意外と動く構造で股関節が下方向にスライドする他
膝は100度弱曲がり接地なども良好です。
尻尾はリード線なので自由に曲げる事ができます。
ノーマルなっちんと比較。
なっちんそのままのパーツも多いのですがターレットレンズや肩アーマーなどがあるため一気にスコープドッグに見えるようになるのが面白いです。
武器を装備させて。
今回も脚の長さに合わせたシンプルなスタンドが付属。
3mmジョイントでBJが使われているのである程度動きも付けられます。
付属武器はもちろんヘヴィマシンガン。
シンプルな分割でモナカ分割ではありますが砲口などはしっかり開口されフチもシャープです。
スペアマガジンは太腿などに装着可能。
ストックが干渉しそうなデザインですが脇に挟むように持たせれば気になりません。
ただ両手持ちはかなり厳しめ。
それっぽくする事は出来てもフォアグリップは握れなかったです。
降着ポーズは出来ませんが普通に座らせたりする事は可能です。
アームパンチのギミックはオミットされています。
通常の手首では握り拳にならないので武器持ち手を使えばそれっぽくなります。
武器はヘヴィマシンガンのみですが、付属のグリップパーツを使う事で
3mm穴があればなんでも武器にする事が可能。
また全身には3mmジョイントがあるため色々な武器を流用して盛る事が出来ます。
バンダイのHGのスコープドッグの武装なども流用出来る物は多かったです。
各所の3mm穴はしっかりフタパーツがあるのは見栄えが良く隙間も極力出ないようになっているのですが
取り外し時どうしてもパーツを傷つけてしまう場合があるため塗装を考えている方は気をつけたほうが良いかも。
最後にHGスコープドッグやHGUCガンダムとキットサイズ比較。
スケールは1/35なのでwaveの1/35や大体1/35ぐらいのHGと並べやすいと思います。
以上コトブキヤ 陸上自衛隊07式-Ⅲ型戦車 なっちん[スコープドッグVer.] レビューでした。
今回はボトムズとのコラボモデルとなっているのですが
本体はなっちんベースで大まかな構造は変わっていないものの、
スコープドッグの特徴的なパーツを組み込む事によって一気にスコープドッグらしい印象に変わるのが面白いキットです。
ターレットレンズなども見栄え良く仕上がっていますしなっちん譲りの拡張性もあり
様々なパーツを盛ったりしやすくカスタムしやすいキットでスコープドッグ同様色々なバリエーションを作ったりして楽しめそうなキットになっていました。